2017年03月12日

震災の日ごとに思い出すこと。

震災の日のたびに思い出すし、それ以外の日でもある方面の政治的主張を見るたびに苦い思い出としてよみがえる記憶がある。ず〜っともやもやしてるので、深夜だしいい機会なので吐き出させていただく。


震災からまだ一年は経っていないころ、私の年下のともだちでバイトをしながら劇団で頑張ってる女の子がいた。彼女は利発で明るくて、異性とじゃなく仲間として好感を持っていた。
その子が今度舞台に出るからぜひ来てほしいと、私に公演のチラシを渡してきた。

そのデザインを見て瞬時に嫌悪感で吐き気がした。俯瞰で見た日本列島の、福島・広島・長崎の場所から空に向かって光芒が伸び、その空(といってもデザイン的なので画像上部)を爆撃機が埋め尽くすというものだった。
その嫌悪感を顔に出さぬようにして彼女の顔を見たら、いつものように屈託のない笑顔でこっちを見ていた。真っ暗な気分になった。

先ほども述べたように、当時まだ震災から一年足らず、ということは着想・脚本・演出・稽古と舞台や衣装の準備などを考えると、どう考えても震災直後にこの公演を思い立ったわけだよな、この劇団主催は。
どんな主義主張を持っててもいいよ。自分が受け入れられない考え方でもその存在や表現自体は尊重するよ。でも、人の不幸、しかも多くの人の喪が明けてない時期にそれらを自らの主義主張に利用するやつは、地獄に落ちろと言いたい。そして、まだそういう判断が未熟な若い子たちを、彼らの夢を餌に巻き込む行為も。


もちろん、そういう題材で作品を作ってはいけないというつもりは毛頭ない。
私が最近相互フォローの方にもおすすめした作品は『映画アンパンマン よみがえれバナナ島』だ。

震災後まだ余震が落ち着かぬ不安な時期に、ラジオから流れてきたアンパンマンのマーチが被災地の方々に勇気を与えたという話は割と有名だが、その歌詞も担当してるアンパンマンの原作者ご存命のころの映画で、明らかに「復興」がテーマの作品だ。

映画のテーマはいたってシンプルで、かつ力強い。子供たちに対するやなせ先生や映画のスタッフの方々の強く温かいメッセージが込められてるので、未見の方は是非見てほしい。
(ちなみに、海外の子供向け映画は絶賛するけど国内のモノは見ることすらしないでこういう映画を評価できない映画評論家は無価値に等しいと思う。)


それ以外にも、震災をモチーフにした優れた作品はないわけではない。でもそれらはみな、なかなか伝わらない震災の現状を伝え、正確な情報への理解を求めるものや、今後自分たちはこの問題に対してどういうスタンスでとらえるべきか問うものなど、何かしら真摯で前向きなものだ。それらには自分の好みとは別に敬意を払いたい。

だが、冒頭に提示した劇は、そのチラシからでも十分伝わる腐臭は、あきらかに自分の政治的スタンスに「無神経に」「利用(悪用と言ってもいい)」したものだ。
(普段は見ないで作品を評することは絶対にしないが、ここまであからさまに悪意のこもったポスターなら誤解の余地はないと判断する。)

もちろん私は、「忙しくて行けなかった」という建前で其の劇には行かず、彼女にもその旨を問いただしたりはせず、ただただやりきれない気分だけは残った。

今まで誰にも話したことはなかったが、いい加減一人でため込んでおくのもしんどいので、吐き出させていただいた。
今後もこのような人の不幸を食いものにする輩は湧き出るだろうが、そのようなヤツのへその緒がほどけますように。
posted by もきち at 01:54| Comment(0) | 日記

2006年02月08日

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posted by もきち at 15:24| Comment(0) | 日記