2021年08月01日

『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』観てきました。

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※途中からネタバレがありますので、警告が出たら未見の方はご注意ください。

この映画のテーマは「青春」である。(公式でそう言ってる)

そして、この映画を一言で表現するなら、

「青春とは、ステキで価値のある無駄である」

って感じじゃないかなぁ。
そしてそのステキな無駄は、前に進もうと必死であがく時に大量に発生する、と私はこの映画で感じた。


私はこの映画を見たときに「クレしん版スタンドバイミー」と表現した。
お話や構造が似てるとかそういう話ではなく、予見される将来像が、という点で。

前に私が『妖怪ウォッチ(ゲームの方)』にドはまりしてる時に、主人公ケータ(ちょっといい暮らしの庶民)、その友達のカンチ(金持ち)とクマ(下町のわりと貧乏そうな暮らし)の三人が、中学以降別々の学校に進んで疎遠になる将来を想像してちょっとブルーになった、そんなことを思い出した。
あのゲームはなまじ町の描写を描きこんでる(場所によって生活レベルが違う)ので、そういうことさえ感じさせるパワーがあった。

まあ、それはさておき、

※以下、ネタバレを含みます。

















この映画の主人公…は言い過ぎだけど、間違いなく中心人物は風間くんと言って間違いない。
この物語は彼のいだく不安と夢から始まるから。

風間くん家(ち)は教育熱心だけど、そういうのにありがちな「ああいう子とは付き合うな」的な排他的なエリート教育はしていないからか、風間くんはときおりほかの子への優越感は垣間見えるけど基本的にやさしいいい子だ。
そして、普通の幼稚園に通ってるあたり、代々エリートな名家というわけではなく、そこそこいい生活レベルながら、子供にはさらにいい人生をって感じなんだろう。
(『クレしん』では、超金持ちのアイちゃんがふたば幼稚園に通ってること自体が「ネタ」だからw)
(ついでに言うと、スネ夫がのび太たちと同じ学校に通ってるのも、ギャグマンガ設定だよなぁw)

そして、家族の期待を受けてエリートコースを目指す風間くんが、ド庶民のしんのすけが大好きなのは、本編の風間くんの手紙でもあるように、しんのすけが「心がエリート」だから。
言い換えればおそらく、風間くんから見て自分にはない「心の強さや熱さの様なもの」を感じてリスペクトしてるのだろう。
TVアニメ本編では、加えて「素直になれない自分」に対して「何事にも率直」なしんのすけへのあこがれもあるように見える。
もちろん、同じ手紙につづられるように、ほかのカスカベ防衛隊のメンバーにもそれぞれ大好きなんだろう。

しかし風間くんが彼らと決定的に違うのが、親の影響とはいえかなりはっきりとした将来像を持っていること。
それゆえ、カスカベ防衛隊としての楽しい日々が、もうそんなに長くないことを知っている。
自分が私立の学校を受験して進学すれば、離ればなれになってしまうことも。

そこに舞い込んだのが、「天カス学園体験入学」。しかもそこで優秀な成績を残せば、入学を許可されるという特典付き。
よくあるアニメのように、エリート側が庶民側に「降りてくる」のとは逆に、みんなを引っ張り上げようと頑張るところがとーるちゃんのやさしさというか、育ちの良さというか…。

しかし、そこがツンデレの風間くんだけに、素直に「みんなで一緒にエリート校に進もう!」とは言えなくて、自分の期待通りに動いてくれないしんのすけや仲間に苛立ち、しまいにキレてしまう。
今までもしんのすけと風間くんがケンカ、そして絶交というエピソードは何回かあったはずだけど、私が覚えてる中では今回の絶交が一番重く、そして生々しいと感じたのは、上記のような「人生」の係った話だから。

そんななかで、オツムン(天カス学園セントラルAI・学園の生徒の評価システム「エリートポイント」を管理している)の誘惑に負けて、裏道でエリートになろうとしておバカになってしまった風間くんを防衛隊のメンバーが救おうと奔走する展開に熱くなるし、結果スーパーエリート(笑)になってしまった風間くんが、この手のエリート主義のラスボスにありがちな

「エリート以外は排除」

の逆で、

「全員エリートになってもらう」と

言い出すのが、恐ろしいと思うと同時に

「あ、やっぱり根っこは風間くんだなぁ」

とも思わされる絶妙さ。



ところでいきなり話は変わるけど、私はこの映画を見た直後の感想ツイートで「みんなかわいい」と書いた。
可愛い…というより、「愛おしい」の方が正確かもしれない。

繰り返しになるけど、この映画のジャンルは「学園ミステリー」だが、テーマは「青春」だそうで。
観た方はわかってるでしょうが、クライマックスシーンでそれぞれのキャラのそれぞれの「青春」の定義
声高に主張される。そんでもってみんな言ってることがバラバラ
(なんか妙に頭に残ってるのは、みさえの「あったわねぇ…」とひろしの「今だって」だなぁw)
バラバラだけど、この映画の内容に沿って一言でまとめるとしたら、やっぱり繰り返しになるけど

「自分にとって大事なことに向かって、必死にあがく」


ってことじゃないかなぁと。
「あがく」という言葉には、「努力する」という意味合いに比べてスマートさに欠ける、無駄が多いイメージがあるけど、それは本当に無駄なのか?ってのもこの映画の主題の一つ。
みんな必死であがいていて、それぞれ欠点は描くけど否定はしてない、一種の「人間賛歌」的な映画だと思う。だからみんなかわいい。愛おしい。

風間くんは上記のように。大事な友達との時間を長くするために、必死であがいる。

しんちゃんたちは「自分たちが大好きな」風間くんを取り戻すために。

加えてぼーちゃんは目覚めた愛に向かって、マサオくんは惚れた男の理想に誓って。
(この二人の覚醒っぷりはこの映画の見どころの一つです)
ねねちゃんは…、なんか耳年間的な訳知り顔で、時にみんなを導いてるのがなんか面白かったなぁ。今作でもかなり特殊な立ち位置。

番長ろろちゃんは、愛するものの居場所を守るために。
それは変わってしまった学園を憂うスミコ先生も同じだといえるかも。

今回立場上「悪役」になってるキャラですら、

サスガくんは自分の愛する者のために、やり方を盛大に間違えてなおかつ相手の希望すら聞かずに邁進していった結果だし。

学園長は…、彼は唯一かわいいとは思えないしやってることはまあ「悪」とも言えるけど、
彼なりに理想の学園を夢描いてきたとも言えるわけで。

アゲハちゃんだけが、あがいたりせずにマイペースに見えるかな。でもフェンシングなどで結果を出してる以上、人に努力をや苦労を見せないタイプなのかも。

そしてもう一人の主役、阿月チシオちゃんは、自分の居場所・存在価値を求めて。


彼女はいわゆるマラソン特待生的な立場から、走ってる時の必死な顔(作中では「変顔」と呼称される)への
誹謗中傷がトラウマになって走れなくなってしまう。
これは、ギャグアニメの中でのコンプレックス描写として面白いから…とも言えるだろうけど果たしてそれだけだろうか。
これって実は、観る人にとって身近な「挫折体験」として、かなりリアルなんじゃないかなぁ。

自分が得意なこと、自信があることを人に笑われて、なんとなくやり辛くなってやめちゃう。

授業中の英語の教科書の朗読で、発音がんばった故に笑い物にされる。

こっそり描(書)いてて仲間内に見せてた漫画やポエムを、クラスの悪ガキに朗読されて恥をかかされた。

ちょっと背伸びして頑張ったファッションを嘲笑される。

そんな経験、ない人の方が少ないんじゃないかな。
とくに多感な中学生女子が、変顔を笑われた上に「卑怯」とまで言われて。(←劇中で実際に合った罵声)マラソンの才能で学校にいられた(と思ってる)チシオちゃんが、もうここには居場所はないし、この学校に送りだしてくれた両親にも申し訳ないと悩み、ついには退学届けを手にする。
(今回やけにみさえさんのしんちゃんを心配している描写が多いと思ったら…)

そんなチシオちゃんが、もう一度走る(あがく)ことを決意したのは、自分の走りが「大事な人を救えるかもしれない」から。
彼女が「走れない」ことで、ある程度この展開は予想はできちゃうんですが、それでも彼女が走ると決めて必死であがき始めたときはもううっすらと涙が。

たしかにひっどい顔。でもこの描写には「ここまで描いても言いたいことが伝わる」という制作側の意気込みすら感じる。
そんな彼女に、オツムン側は「その顔」の立体映像を複数表示して見せつけるというえげつない妨害工作を始めるが、もうすでにそんなことで立ち止まらないと決意したチシオちゃんには全く通用せず、それどころか

「がんばってる私、大好き!」

と、それらをまとめて抱きしめる。ここでおじさん号泣。がんばれチシオちゃん。そしてよかったねチシオちゃん。


そう、そんな彼らのステキにあがく姿を見せつけるハレの舞台が、終盤のマラソンシーン。
スーパーエリートになってしまった風間くんの自我を取り返し、彼の野望である「全学生をエリートに改造する」計画を阻止するのが最終目標。

マラソンという、シンプルに必死さの塊のような競技を選んだのももちろん意図的だろう。監督もインタビューで「最後はマラソンと決めていた」と。
みんなが走り、様々な妨害の中、自分が倒れようとも同じ理想を持つ仲間に託す。
こんなにわかりやすく効果的に、人があがきつつ前進するシーンを描く舞台装置はそうそうないだろう。

すでに多くの方が指摘してるように、このシーンは『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』のセルフオマージュだろう。
私も見てて「あ、これは」と。わざとそれっぽく描かれたと思われるシーンもあったと思う。
これに限らず、過去作のセルフオマージュがあちこちにある(らしい)(←私が気づかなかったのもあると思うので断言はしない。)
あの時はしんちゃんは人知れず孤独に走ってたが、今回はみんなと走る。みんなが見てる。
個人的には、『オトナ帝国』リスペクトというより、「『オトナ帝国』からの脱却」てな風に感じた。

好きな方には申し訳ないが、私は『オトナ帝国』のあの「感動的な」爆走シーンからのラストが正直好きじゃない。
しんちゃんの知能指数が上がりすぎてて、「やらされてる」感がどうしても気になるから、少なくとも私は白けてしまった。
でも今回の爆走はやはり必死だけど、消して悲壮感はない。幼稚園児にとっても目的も背景も明確だし、なにより仲間がいる。
そして最高なことに、絵面が最高に「おバカ」だ。
おバカなシーンなのに、気づいたらずっと涙ぐんでいた。チシオちゃんが変顔なのに。おにぎりが転がってるのに。

そうだよなぁ。青春ってのは本人は必死だけど、はたから見ればみっともないし、空回りばかりで無駄も多い。
でも、最高に輝いてるんだよ。言わすなよ恥ずかしい。

そして、その無駄で滑稽なあがきこそが、合理的であるべきAIの最大の「ミステリー」だという当然の帰結。
(まあ、そういう部分でも「ゆらぎ」という形で研究はされてるんだろうけど、人間を完全に理解するのはまだまだ遠い未来…と信じたい)



そういう「青春=無駄」と対峙する「合理的」な学園の評価基準、「エリートポイント」制。
エリートらしいふるまいをするとポイントが上がり、逆だと下がる。
(余談だけど、このポイントの上げ下げを数字じゃなくて音と光で表現したのは白眉だと思う)
ポイントが高いといい待遇が与えられ、食堂でもレストランクラスの食事が与えられ、低いと購買で焼きそばパンを争う。
(この辺『翔んで埼玉』「都会指数」に似てるかもw)

本作のタイトル『天カス学園』というのもじつにおバカっぽいテイストでクレしんらしいんだけど、その実
エリート中のエリート=「天組」と、ポイントが下の下の「カス組」の格差を描くという、結構えげつないネタなのよね。

このポイント制自体がその導入以前に比べて学園のムードが悪くなった、居心地が悪くなったというのはまあ当然だし、教師(スミコ先生)や生徒(番長やろろ)など不満を持つ者も。
だいたい、このポイント制の「基準」が「エリート」「ノットエリート」かというあいまいなものだし、その評価基準からこぼれる要素(ここでは無駄ととられる)をフォローするシステムもない。

そして本編のセリフでもあるように「エリートへの近道はないが裏道はある」
結局こういうのはルールを設定する側でどうにでもなってしまうというのがねぇ…。
(これも余談だけど、アゲハちゃんの「化粧でマイナスポイントがあっても、ほかでポイント稼いでるから余裕」というのは、今のコロナ過において、「時短営業のルールに背いて罰金を食らってでも、営業した方がメリットがある場合がある」というルール上の不備を突いてるような気がする。もちろん悪いのはずさんなルールの方。)


この辺がちょっとした社会風刺にもなってるけど、それはまあ副次的な感じかな。でもこれまた現代のリアルを感じさせるいいスパイスになっている。
わかりやすいところだと食べログの評価とか、アマゾンのそれとかだけど、一番ヤバいのは某国ですでに実施されてるという「信用スコア」かな。(興味ある方はググってみてほしい)
「評価経済社会」という形で経済用語にもなってるかな。発想としてはディストピアSFとかに原点が見られそうだけど。


いや、そんなかしこそうなことはほんとスパイス程度で、やっぱり本作は堂々とした人間賛歌的な「”青春”学園ミステリー」として
傑作である、と断言していいと思う。

じつに爽やかで、それでいて嘘がない。

個人的なクレしん映画の上位順位が書き換わりそうな予感。(まだ決めかねてる)
posted by もきち at 21:33| Comment(0) | 映画

2017年03月19日

『ひるね姫』観てきました。

さて、今日はお休みだから映画でも〜と思ったけど、連休だしぷいきゃ〜とかお子様向けはファミリーな方々におゆずりしたいしなにより混んでで席がねぇ!ので、ちょっとだけ気になってた『ひるね姫』を見てきました。

うん、いいよこれ。変な表現だけど、「いい意味で地味」。

劇場用映画なんでついつい「血沸き肉躍る」を求めちゃいがちで、私もこの作品もそういう盛り上げ作品なんだろうなぁと思ってましたけど、いや、そういうクライマックスとかアクションも用意されてるんですけど、なんつーか、それがメインディッシュじゃないと言いますか…。
なんかつかみどころがなくてうまく言えないのですけど、作品全体に漂う「ここちよさ」ですかねぇ。上記のような盛り上がるシーンじゃなくても、機嫌よく見てられるといいますか。

これにはいくつか理由が挙げられると思うのですが、もちろん一言で言えば「演出のうまさ」みたいな言葉で言えてしまって詰まらんのですが。

一つは、脚本のち密さ、そしてそれを感じさせないストーリーテリングの巧みさ。二つの世界を行き来する(こう書くと去年の妖怪映画みたいだw)のでとうぜん複雑な入り組み方をしてるんですが、状況がストレスなく頭に入ってくる。これはかなりスゴいことなんじゃないかと。
いろんな伏線やギミックが絡んできて、それが説明ゼリフなしでちゃんと生きてくる。その辺の流れがすごく気持ちがいい。

もう一つは、やはり人柄かなぁ。いや、キャラクターの誰それが人柄がいいってんじゃなくて。
作品一つ一つに人柄みたいなものがあると思うんですよ。この作品は貫禄があるとか。この作品は派手で楽しいけど意地悪そうだとか。
そういう意味では、やさしい映画だなぁと。キャラクターや世界にそそぐ視線が温かいと。

作中でちょっと語られてて、「あ、この人たちのこともっと知りたな」と思ったら、エンドロールでその様子が垣間見られるのもすごくよかったなぁ…。キャラクターをすごく大事にしてる感じで。

奇をてらった作品や大盛り上がりの派手派手な作品も、もちろん劇場で見る醍醐味なのでアトラクション的に考えてもすごく大事だと思いますが、今作品はどちらかというとそういうのと違って、なんか気持ちよく元気になれる感じの、むしろハデハデ映画が苦手な方にも見てほしいかなぁと。デート映画としてもよさそうですが、むしろ家族で見てほしい感じがしますね。

と、褒めてばかりですがちょっとだけ引っかかるところも。
これはあくまで個人的なものですけど、モリオくんもうちょっと報われてほしかったなぁ…。基本中心が主人公の家族の物語なので仕方がないんですけど、彼、部外者だしココネの彼氏でもないのに、ものすごく献身的にがんばってたわりには、最後なんかなぁ…。
ほんのちょっとでいいから、ラストでもうちょっとだけモリオをはじめとした「協力者」さんたちにカメラを向けてほしかったというのが、個人的な不満点ではあります。いや、けしてないがしろにはしてないんだけど、もうちょっと、こう…。

最後に、キャスト的なことを。
日テレが深くかかわってるせいもあってか、メインキャストは声優さんより役者さんとかが多かったのでわりと心配してましたが、その部分はまったく問題ありませんでした。みなさんお上手。
個人的には、やっぱ古田新太の悪役がいいんだよ〜。ぶっちゃけそれを見に行ったと言っても過言ではない。
posted by もきち at 22:15| Comment(0) | 映画

2017年03月12日

震災の日ごとに思い出すこと。

震災の日のたびに思い出すし、それ以外の日でもある方面の政治的主張を見るたびに苦い思い出としてよみがえる記憶がある。ず〜っともやもやしてるので、深夜だしいい機会なので吐き出させていただく。


震災からまだ一年は経っていないころ、私の年下のともだちでバイトをしながら劇団で頑張ってる女の子がいた。彼女は利発で明るくて、異性とじゃなく仲間として好感を持っていた。
その子が今度舞台に出るからぜひ来てほしいと、私に公演のチラシを渡してきた。

そのデザインを見て瞬時に嫌悪感で吐き気がした。俯瞰で見た日本列島の、福島・広島・長崎の場所から空に向かって光芒が伸び、その空(といってもデザイン的なので画像上部)を爆撃機が埋め尽くすというものだった。
その嫌悪感を顔に出さぬようにして彼女の顔を見たら、いつものように屈託のない笑顔でこっちを見ていた。真っ暗な気分になった。

先ほども述べたように、当時まだ震災から一年足らず、ということは着想・脚本・演出・稽古と舞台や衣装の準備などを考えると、どう考えても震災直後にこの公演を思い立ったわけだよな、この劇団主催は。
どんな主義主張を持っててもいいよ。自分が受け入れられない考え方でもその存在や表現自体は尊重するよ。でも、人の不幸、しかも多くの人の喪が明けてない時期にそれらを自らの主義主張に利用するやつは、地獄に落ちろと言いたい。そして、まだそういう判断が未熟な若い子たちを、彼らの夢を餌に巻き込む行為も。


もちろん、そういう題材で作品を作ってはいけないというつもりは毛頭ない。
私が最近相互フォローの方にもおすすめした作品は『映画アンパンマン よみがえれバナナ島』だ。

震災後まだ余震が落ち着かぬ不安な時期に、ラジオから流れてきたアンパンマンのマーチが被災地の方々に勇気を与えたという話は割と有名だが、その歌詞も担当してるアンパンマンの原作者ご存命のころの映画で、明らかに「復興」がテーマの作品だ。

映画のテーマはいたってシンプルで、かつ力強い。子供たちに対するやなせ先生や映画のスタッフの方々の強く温かいメッセージが込められてるので、未見の方は是非見てほしい。
(ちなみに、海外の子供向け映画は絶賛するけど国内のモノは見ることすらしないでこういう映画を評価できない映画評論家は無価値に等しいと思う。)


それ以外にも、震災をモチーフにした優れた作品はないわけではない。でもそれらはみな、なかなか伝わらない震災の現状を伝え、正確な情報への理解を求めるものや、今後自分たちはこの問題に対してどういうスタンスでとらえるべきか問うものなど、何かしら真摯で前向きなものだ。それらには自分の好みとは別に敬意を払いたい。

だが、冒頭に提示した劇は、そのチラシからでも十分伝わる腐臭は、あきらかに自分の政治的スタンスに「無神経に」「利用(悪用と言ってもいい)」したものだ。
(普段は見ないで作品を評することは絶対にしないが、ここまであからさまに悪意のこもったポスターなら誤解の余地はないと判断する。)

もちろん私は、「忙しくて行けなかった」という建前で其の劇には行かず、彼女にもその旨を問いただしたりはせず、ただただやりきれない気分だけは残った。

今まで誰にも話したことはなかったが、いい加減一人でため込んでおくのもしんどいので、吐き出させていただいた。
今後もこのような人の不幸を食いものにする輩は湧き出るだろうが、そのようなヤツのへその緒がほどけますように。
posted by もきち at 01:54| Comment(0) | 日記

2016年09月02日

『ゴーストバスターズ』見てきました。(ネタバレあり注意)

すげぇ久しぶりのブログ更新。単にツイッターで書くには長すぎるからと言う理由で。



今日は『ゴーストバスターズ』見てきたんですよ。
なんか、事前のうわさ、特に本国アメリカで論争になってる話を聞いて、なんとなく嫌な予感をしながら見に行きました。
いや、面白いことは面白いんだけど、なんというかう〜ん。
すごく居心地の悪い映画だったなと。


この映画が難しいのは、この映画を下手に批評すると差別だなんだ言われちゃいそうなところなんだけど、そういう問題じゃないんだ。
バスターズが女性になったのは、そのこと自体は別にそれはそれでいいとは思う。個々人的にはホルツマン博士のクレイジーっぷりは最高だとおもうし。
胡散臭い小汚いメカ類も個人的にたまらんものがあったよ。新兵器たくさん出たけど、バットマンに出てくるような工業製品っぽい奴じゃなくて、ガレージでその辺のもので作りましたって感じの武骨なやつ。

でもやっぱり、この映画が『ゴーストバスターズ(以下GB)』の名前を背負うなら、二点不満がある。
これはあくまで過去ニ作(1&2)が好きだった私だから思うことで、全くの新作として観たら違う感想になってたかもとは思う。

一つは、これが過去作の続編じゃなくて、シチュエーションだけいただいた新作(リブートっていうんだっけ?)だってこと。いや、そのこと自体はいいんだ。
過去に彼ら(過去作の主人公たち)がいた世界だと、それなりにGBが世界に認知され、ゴーストの存在と、その科学的アプローチの成功例が確立してるので、新しいバスターズの異端っぷりが引き立たない、退屈な二代目になってしまうし。
でもだったら、GBのスタイルだけは踏襲して、それ以外は目新しいもので攻めてほしかった。(GBマークくらいは別にいいけど)

ゴーストがねぇ…。ゴーストがなんつーか、かわいくないのよ。

過去作のゴーストはなんつーか、「うははそんなんありかwww」って感じの、意外でユーモラスなのが多かったけど、今作のはなんか想像の範囲内と言うか…。そんでもって、オニオンヘッドとかマシュマロマンとか過去作のゴーストは出してるけど、なんか前作へのリスペクトと言うより、都合のいいところだけ前作利用してるように見えちゃうのよね。これはゴーストのデザインだけじゃなく、あちこちに感じた。テーマソングとか。

なんか、潔くない。

この辺はどうなんだろうな〜。監督は完全リフレッシュでやりたかったけど、過去作ファンの出資者など外野がうるさかったとかな…ってこれはあくまで想像だし真相は知らないけど。

もう一点は、やっぱり『GB』をなのるなら、どこをどういじってもいいから

「クレイジーなバカ映画」

に仕立ててほしかった。
繰り返すけど、女性が主人公でも全っ然かまわないんだ。でも「バカ映画」であることだけは譲れないんだ。だって私は『ゴーストバスターズ』の名を冠する映画を見に来たんだから。

そういう意味で、前半は結構楽しんでみてたんだよ。でも、なんかだんだんノイズが濃くなってくる。
世間やマスコミが、胡散臭い「ゴースト退治屋」に冷たくて生きづらいのは当然だけど、それでウジウジしてほしくなかったんだよ。それこそ女性が新しく主人公になったんなら、「男には耐えられないだろうがアタシらは屁でもねぇ」くらいに行ってほしかった。
過去の不幸もバディの友情も、あっても味付けくらいにしてほしかった。

私はクレイジーなホルツマン博士が大好きだった。だから内心「そう」思ってても、劇中では口に出してほしくなかった。出すにしても「ひょっとしたらそういう風に思ってたのかも…」くらいの寸止めで行ってほしかった。

で、ラストシーンの「IハートGB」。
え、あそこで感動しろっての? あのくっさいので?みんなで抱き合って?
もう勘弁してください…。

バカ映画でいい話シチュやるなとは言わないよ。でもそういうのはさりげなくやろうよ。
通り過がりのこどもがGBゴッコしてるくらいでいいよ。汚いおっさんがテーマ曲を口ずさんでるとかさぁ。
つか、今まで虐げられてた人が、手のひら返しで支持されるのって、「いい話」映画ならいいけど、シニカルな笑いを含んだ映画だとなんか怖くない?
そうじゃなかったら、クライマックスより前のあたりで、「お偉い人たちからは嫌われてたけど、市民からはあんがい慕われてる」描写とかほしくない?

なんか、そういう部分が全部「雑」。

なんつーかねー。こっちはカレーが喰いたいのよ。多少具が変わってもいいし、ルーのブレンドが変わってもいい。カレーを喰わせろ。
それを、新店主のポリシーで、ヘルシーでエコでセレブでございますのでビーフストロガノフでございますなんて出してきやがっても、頼んでねえよこの野郎なんですよ。


過去二作の脚本は、私の大好きなダン・エイクロイド(過去作の4人の一人)なんだけど、今作ではたくさん名を連ねる「製作総指揮」の一人ですね。つか、製作総指揮が何人もいるってのも謎だけど。
これを知ってちょっとホっとした。今作もダンが脚本書いてこれだったら、ファンとしてちょっとがっかりする。こんな雑な話作る人じゃなかったから。
タクシーの運転手役でカメオ出演はちょっとうれしかったけどね。


で、お話の終わるころには渋い顔してた私ですが、スタッフロールはちょっと好き。
ケヴィンいいよね。またコメディでなんかやってほしい。
でもそのさらにラストで、過去作にお話が続くような引き…。それだけはやめてください…。



あと、以下は映画本編の問題じゃないけど、今回私は吹き替えで見たんだけど、なんかセリフの翻訳のセンスが悪かったような…。
この辺は英語に堪能じゃないので、実際に訳が悪いのかもともとアレなのかはわからないけど…。

それとさぁ。やっぱお笑いさんを声優に使うのは難しいね。
今回、その辺あまり意識しないで見に行ったけど(どうやらお笑いさんが噛んでるらしいってくらいの知識)、やっぱりアビーの声がいまいちで…。
帰ってしらべたら、アビーは渡辺直美…。いや、渡辺直美自体は嫌いじゃないんだけど、やっぱり声優さんとしてはキツイな…。友近はまだよかったけど。
これは持論なんだけど、お笑いさんでもコント畑の人は声優やってもいい演技するのよね。爆笑の田中さん(モンスターズインクのマイク)とか、雨上がりの宮迫さん(インクレディブルズのシンドローム)とか。
でもそれ以外のお笑いさんで、声優でよかったためしがない…。渡辺直美さんもセリフ使うコントとかやらないし。
やっぱり朴璐美さんとくじらさんは最高だったよ。一種に演技してるとすごい差を感じる。

でもあれだね。三ツ矢雄二さんはやっぱり最高だね。
ホンのチョイ役だけど、すごいインパクトだし、声当ててる俳優さん(コメディアン)の元の演技もいかれてるんだろうなぁと想像してにやにやしちゃう。
posted by もきち at 21:48| Comment(0) | 映画

2015年10月29日

エチコ同人誌の委託販売&DL販売のお知らせ。


どうも、こちらではご無沙汰しております、もきちです。

この手のブログの例に漏れず、どうもツイッターで満足しちゃって更新を怠るという
悪循環にはまり込んでますね…('A`)ゞ もうしわけないです

でもツイッターだとどんどん情報が流れて行ってしまいますので、ここらでちょいと
今現在私の同人誌が手に入るルートを整理したいと思います。
本日とらのあなさんでの委託販売が始まりましたので、いい機会ですし。




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まずは、夏コミC88で頒布した23ペロシリーズVol.4『フミの雫(しずく)』(18禁・28ページ)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/35/99/040030359943.html
こちらのとらのあなさんのサイトで取り扱っていただいてます。

モレZOOさんの妖力で我慢の限界になってしまった23ちゃんを助けようとK太くんが奮闘する
ちょっと甘酸っぱい青春変態完全和姦ハートフルラブストーリーとなっております。

ちょうどこの漫画のネームにかかる直前くらいに、例の『妖怪ウォ●チ3』の発表がありまして、どうやら新女性主人公誕生→23ちゃんの扱いは?て感じの不安に襲われまして、それだったら後悔しないように、今出来る最高の23ちゃんエロ漫画を描いてやろうと思い立ったのがこれです。
もはや妖怪ウォ●チエロネタの定番であるモレZOOさんを使ってどこまで熱い漫画がかけるか…。
まあ、そんな覚悟でOMORASHI漫画を描かれてしまった23ちゃんもいい迷惑ですが…w
クラスメイトの三力ちゃんのエロシーンもちょっとだけでるよ!


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お次は「ぷにケット31」で頒布した23ペロシリーズVol.3『フミフミカ』(18禁・24ページ)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/35/99/040030359948.html
こちらもとらのあなさんのサイトで取り扱っていただいてます。

私の妖怪漫画はわりとゲーム主体なのが多いんですが、これはゲームの方ではおなじみの、「主人公が夜中に出かける時に、が主人公の身代わりになって家で寝ている」設定を使った、23ちゃん同士のレズレズえっち漫画になっております。
思春期のおにゃのこが「自分の体がえっちな目で見られてる」事を意識するというシチュはたまらんのうと思って描きました。
偽K太くんとのえっちっちもあるよ!


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続いて「ようかいパレード2」で頒布した23ペロシリーズVol.2『どあどあ』(15禁・24ページ)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/35/99/040030359955.html
こちらもとらのあなさんのサイトで取り扱っていただいてます。

ゲームでおなじみワープシステムキャラ「うんGUY鏡」さんで移動中のトラブルで、23ちゃんのおしりが生き別れに!
そこへ23ちゃん大好きQBくんが来て大変なことに…。
エロ漫画などではよくある「壁の穴にはまって動けなくなった」シチュはいいですよね。『よつ●と』とか。
これは実際18禁するほどのエロシーンはない、ほのぼのえっちコメディという感じで15禁なんですが、とらさん登録のときに私が確認を怠ったのか、18禁で登録されてます。まあでもエロにうるさい人から文句が来ても怖いので、あえてこのままで。
こちらはDLsiteさんでも取り扱っていただいてます。
http://dlsite.jp/mawtw/RJ150515


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お次は「ぷにケット30」で頒布した23ペロシリーズVol.1『妖怪サンド』(18禁・24ページ)
こちらはありがたいことにオフセの方はほぼ完売状態で、DLsiteさんでのみ扱っていただいてます。
http://dlsite.jp/mawtw/RJ150515

妖怪のせいでえっちな気分になっちゃった23ちゃんが、GBニャンとK太くんとで繰り広げるサンドエッチッチ!
この本は記念すべき私の個人サークル本第一作で、いきなり23ちゃんにハマって「23ちゃんのえっちな本を出すぞ!」という、勢いだけで作った本ですので出来は荒いですが、エロ漫画としては一番正当でストレートなのかもしれません。



※ちなみに、『フミの雫』『フミフミカ』がDLsiteさんで扱われてないのは、内容の一部がDLsiteさんところの規制にひっかかってしまったからです。
内容上避けられない部分だったりするんで、部分修正では回避が難しいため、現在保留中です。




で、ここから先は『妖怪ウ●ッチバスターズ』ネタのコピー誌になります。
『バスターズ』は、アニメやゲーム本編しか知らない方には馴染みがないと思いますので一応解説。
『バスターズ』の世界では、主人公チームをバックアップする「ブ●ー隊長」「受付のふ●きちゃん」「武器担当ので●じん」「人事担当のホ●ボーノ」の4人が、昔「レジェンドチーム」と呼ばれる伝説の隊員だった…というエピソードがありまして。
…だったら、チームにかわいい女の子がいるんだし、何もなかったわけはないよね〜?という妄想から、「ブ●ー隊長×ふ●きちゃん(ブリ×ふぶ)」という誰得なカップリングが描きたくてしょうがなくなったんですよ。
ちなみに『バスターズ』のふ●きちゃんは、アニメの天然とちがって「毒舌メガネ」キャラになってますので、なじられたい系男子にもオススメ。


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まずは「ようかいパレード3」で頒布した『レジェンドさん』(全年齢・8ページ)
DLsiteさんで取り扱っていただいてます。
http://dlsite.jp/giwtw/RJ165167


昔ラブラブだった隊長とふ●きちゃんがよりを戻す話。単なるイチャコラ漫画です。
ようかいパレードというイベントが女性メインなので、こううラブラブ漫画でもいけるかな〜?とおもって描きました。
それなりに好評でうれしかったです。
元がペラいコピー本ですので、税込み108円とお安くなってます。他の本の購入のついでにいかがでしょうか?


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つぎは「ぷにケット32」で頒布した『夜のレジェンドさん』(18禁・12ページ)
今のところの最新刊です。
DLsiteさんで取り扱っていただいてます。
http://dlsite.jp/giwtw/RJ165167

『レジェンドさん』の裏話的な作品。ブリ×ふぶラブラブえっち漫画です。
ふ●きちゃんはロリっぽい見た目ですけど妖怪なのできっと何百歳とかです。ロリばばあです。安心。(なにが)
美女と野獣シチュが好きな方とかにオススメです。
ふ●きちゃんのもちもちなおしりを「雪見大福」と名付けたので特許をとりたいです。

実はぷにケ32で準備してた漫画が諸事情で出来なくなり、急きょ短時間で何か描けるかな〜と考えて、だったら『レジェンドさん』のページを一部流用してえっちな本を描こう!となりまして。
ですから、『レジェンドさん』と2ページほど内容がかぶるのは、どうかお目こぼしください。




とまあ、現在はこんな感じで委託販売されております。よろしくお願いします。

…実は、最初は(とくにコピー誌は)DL販売しようとか思ってなかったんですよ。
でも、どっかで『夜のレジェンドさん』の感想が拾えないかな〜とエゴサしてたところ、100円で頒布してた『夜の〜』がヤフオクで2600円で取引されてるのを見てしまって、そこまでして欲しいと思って下さるのはうれしい反面、なんかものすごく申し訳ない気がしてしまいまして…。
正直、けっこうショックでした。

さらに私の同人活動を支持してくれてる友達からも、地方の人が手に入りやすくなるからと後押しされて、こういう形に踏み切りました。
そんなわけでして、もし今後私の同人の転売を見ても、手を出す前にこちらを確認していただけると幸いです。
よろしくお願いします。
posted by もきち at 19:00| Comment(0) | 同人誌

2015年08月14日

コミックマーケット88にサークル参加します。

え〜、いつも土壇場の更新ですみません。
どうにもツイッターとpixivでことが済んでしまうので、ブログの更新を忘れがちに。

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タイトルのとおり、夏コミに参加します。
実は何気に、個人サークルとしては初参加です。すげー緊張しています。

男性向け。漫画アニメゲーム(妖怪ウォッチ)で申し込んだのですが、やっぱり今回もフミちゃん。
はやいもんで23ペロシリーズももう4冊目です。
初の大舞台で大ゴケはしたくないので、どういう内容にするかいろいろ考えた結果、pixivで一番反響の多かった「モレゾウ」ネタで行くことにしました。
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でも妖怪ウォッチジャンルではわりと定番エロネタのひとつですので、やるからには誰にも描けないくらいディープで捻った、それでいて私独自の漫画を描いてやろうと思い、自分でも呆れるくらいケータくんとフミちゃんがラブラブな変態ラブコメディに仕上がりました。
直球なエロがお好きな方にはおそらく物足りないと思いますが、ある種の心理的プレーイがお好きな方にはお勧めしたいと思います。
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私の大好きなミカちゃんも出るよ!
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あと、前回のぷにケで一部ご好評をいただいた妖怪ウォッチサブキャラ女子のイラスト集
『h*nako(えっちなこ)』に、描き下ろしページを加えた増補版を発行します。
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23ペロシリーズ既刊も持って行きますので、そちらもよろしくお願いします。
それでは、会場でお待ちしております。
posted by もきち at 21:26| Comment(0) | イベント

2015年02月14日

妖怪ウォッチオンリーイベント「ようかいパレード」にサークル参加します。

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え〜、
2月15日に東京流通センターで行われる『妖怪ウォッチ』オンリーイベント
「ようかいパレード」にて、新刊と既刊を頒布します。
入稿は無事に済みましたので、トラブルさえなければ無事に刊行できると思います。

つか、明日ですね。
いまごろここに書き込んでも、宣伝にもなりませんね。
ここで告知するのすっかり忘れてた…('A`)ゞ
最近はツイッターやpixivで告知して満足してしまって…。
もともとこのサイトは、こういう活動の際の拠点として維持してたのに、まったく本末転倒…('A`)

いやいや、愚痴はいかんですね。

内容はだいたいこんな感じです。↓
oshinagaki.jpg
前作『妖怪サンド』はガチエロ18禁だったんですが、描いてる最中にど〜〜も違和感を感じてまして。
なんか私の場合、ホンバンよりもその過程と言いますか、イチャイチャだったりイタズラだったりの方が
描いたり妄想したりが楽しいんだなぁと。
あと、これは子どものころコロコロとかボンボンとか読んで育った方はわかっていただけるんじゃ
ないかと思いますが、ああいった児童漫画の中のお色気漫画みたいなのが描きたいなぁと。
まったく実用的ではないんですが、ああいうおもしろエッチな感じが大好きなんですよね。

…まあ、そこで不安なのが、そういうのは需要があるかどうかなんですが…('A`)
まあ、自分が読みたいような漫画を描かないと同人やってる意味ないですし、きっと同好の士もみつかるさ!

てな感じで、明日は玉砕覚悟で挑んできます。

…在庫抱えたら、また他のイベント参加しよう…。(弱気)


ところで、今日はバレンタインですね。
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ツイッターの「妖怪ウォッチワンドロ」で、お題が先週のアニメの「バレンタイン新時代」に出てきた
クラスメイトってことでしたので、こんな感じの落書きをしてみました。
ちなみにワンドロ=一時間では線画までしか描けませんでしたw
フミちゃんもかわいいけど、他のクラスメイトもいずれじっくり描いてみたいなぁ。
posted by もきち at 20:31| Comment(0) | 同人誌

2014年11月17日

ぷにケット30に参加してきました。

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たいへんごぶさたしております。もきちでございます。

11月9日に蒲田の大田区産業プラザPIOで開催された同人誌即売会「ぷにケット30」にサークル参加しました。
はい、せっかく個人サイトを持ってるのに、自サイトで宣伝しないなんてありえませんよね('A`)

ここ(エチコ)で宣伝しなかった理由は単純で、いろいろ忙しくてここ一年近くほとんど更新してなかったので、サイト更新に対する敷居が高くなっちゃったのと、あとはイベント用の原稿でほとんど寝てなくて。それが終わったら終わったで初めてのイベントの準備で直前に時間的・精神的な余裕がなくなっちゃったからなんですけどね。
せっかくオタ活動の拠点として自サイトを維持してるのに、ほんともったいないよなぁ…('A`)

ちなみに、同人がらみの活動暦は長いんですが、個人手サークルを立ち上げたのも、自分で印刷所を手配してオフセット本を作ったのも初めてなんです。
ネットやイベントで付き合いの長い友人とかにはむしろ「意外」と言われましたがw

題材は、今が旬の『妖怪ウォッチ』。18禁でございます。
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表紙はこんな感じ。
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裏表紙のイメージはこんな感じ。
あえてかわいい表紙にしてみましたが、エロ本です。
というか、正確には「下ネタ本」です。

以下、長くなるので続きは「追記」で。続きを読む(成人向けの内容を含むので注意)
posted by もきち at 01:12| Comment(0) | イベント

2014年08月20日

『STAND BY ME ドラえもん』観てきました

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いや〜見てきました『スタンドバイミードラえもん』

見てきた映画よりも、その帰りにやったガシャポンの方がテンション上がりましたけど。
「ドラえもんのデスクトップアドベンチャー2」は、ダブり一回でコンプリート!ヽ( ´ー`)ノ
「ちょっこりーずパーマン」は2号が出るまでやろうと決めてたんですが、残念ながら1号が出ませんでした…。


さて。

一応先に書いておくと、ネタバレアリです。
といっても、もともと原作の有名エピソードを再構成した話ですので、あんまりネタバレに神経質になる必要はないかもなぁとも思います。
あと、今回は私の理屈バカっぷりが炸裂してますが、ちょっとその理屈を出さないと説明し切れない部分がありましたので、その辺りはご了承ください。


私は『ドラえもん』に関しては基本原作ファンで、アニメもそれなりに好きというスタンスです。
だもんで、とにかく宣伝で「泣ける」を押しまくってる時点で、ドラの原点はギャグ漫画だと思ってる私にとってはかなり鼻につく感じでしたが、最近友人に「寛容になったほうが幸せ」とたしなめられたので、
なるべく先入観を廃して観てみようとしたわけですよ。
でもその直前に例の「映画の独自設定」の話を聞いてしまって、ややソウルジェムが濁りつつあったんですが。


で、観て帰ったあと、今までのアニメドラを思い出補正で高く評価しすぎてないかと、とりあえず手元にある
「のび太の結婚前夜」
「帰ってきたドラえもん」を見返したりしましたよ。
宇多丸さんか、俺は。


まず先に良いところを言っておこう。

CMなどでも自明なとおり、映像面はかなり良い出来です。
キャラの解釈という部分では好みの差が出そうですが、私はアレはアレでありだと思います。
原作やアニメのドラのまんまに3D化は不可能(スネ夫の髪よりもむしろのび太のメガネがネック※1)である以上、ある程度の改変はやむなしだと思いますし、商業的に考えてもある程度話題性のあるブラッシュアップは必要だろうし。
(でないと結局「普通のアニメでいいじゃん」という結論になるだろうし)
特にたいした役ではない犬がちゃんとF先生デザイン風になってる(ちょっと体がアンバランスだけど)など、こだわりも感じる。

映像面に関して不満はほんの3つ。
まず、背景(特に遠景)がリアル寄り過ぎて、ディフォルメの効いたキャラとの整合性がいまいち。
キャラはジャイアンが妙にかわいい造形になっており、のび太の乗り越えるべき壁としては弱いかなぁと。
あと動きに関しては、3Dでときどき無理やり2D的なギャグモーションをしようとするので、なんかものすごく違和感。
でもそれ以外はとくに指摘するようなところもなく、いいバランス感覚だと思いました。
※1:のび太のメガネは目と融合しており、涙はめがねのふちから出たりする。


さて、お話について。

観た率直な感想は、「なんかまとめサイト読んだみたいだなこれ。」
たとえばこんなん。→ドラえもんの感動する話
たしかに一本の作品になるように構成はされてる。でも95分に7つのエピソードを詰め込み、さらにその間にドラえもんがのび太と出会って、別れが辛くなるようになるまで友情を培う過程を描かなければいけない。
無理だ!とは言わないまでも、かなり手腕が問われる課題なんじゃないかと思う。で、それがいまいち成功してないような。
クドカン呼んで来い!

「だったらお前は泣かなかったのか?」え、いや泣きましたよ。ええ。
でもそれは、今まで馴染んでいた「ドラえもん」のキャラクターを踏まえて、さらにこれまでの秀逸エピソードを思い起こせてくれるんですから。そりゃ泣きますわ。
でも、こんな素直じゃない言い方をしなければいけないくらい、ひっかかる部分が多かったんですよ。

一番わかりやすいのが「のび太の結婚前夜」のエピソードかな。
他のエピソードなら、もうドラえもんの主要キャラなんて日本人なら誰でも知ってるという前提で話を進めるというのもそれはそれでありだと思うけど、この話は未来ののび太青年が出てくる。本編ではめったに出てこない人物(?)だ。
この話では、しずかパパが青年のび太を評して語るシーンが話の肝のひとつだけど、どうもこの映画で提示される青年のび太像とこのパパンの評が重ならない。それもそのはず、そんなものはこの映画では表現されてないからだ。
直前にわりと無駄に長いシーンがあったので、尺がないとは言わせないよ!
気になって試しに大山ドラ版(個人的には渡辺監督版と呼びたい)「のび太の結婚前夜」を見返してみると、
そこに繋がるような青年のび太がきちんと絵がかれている。

要するに、原作が空気のように有名な作品で陥りがちな、「言わなくてもわかってるでしょ?」をやっちゃってるのよね。
でも、上記のように、そういう割り切り方もあるとは思う。尺の問題もあるし。
ただ、それをやるなら、キャラクターの性格や感情に関わるような部分での改変はやっちゃダメなんじゃ?
はい、例の映画独自設定のこと言ってますよ。
個人的には、この独自設定自体は、ちゃんとお話のための仕掛けとして機能するならまあいいか」くらいに思ってたんですが、最後まで見終わったところで「別になくても成立するんじゃ…?」という感じでしたし、そのわりに数名のキャラに悪印象を加えるというマイナス効果もあるし、それでいて映画自体でその改変に乗っ取ったキャラを描けているかというとそうでもないし…。

ひっかかる部分といえば、普通にドラアニメ見てる方はあまり気に留めてないでしょうけど、原作ファンだとわりと普通に認識してるんじゃないかなぁという部分に、ドラえもんのエピソードごとの視点の高さの違いがあるんですが。
コアなファンなら言うまでもなく、『ドラえもん』は小学一年生〜六年生といういわゆる「学年誌」に連載されてました。
(正確にいうと他にも連載があったんですけど本題に関係ないので割愛)
F先生は読者の年齢に合わせて、それぞれ話の内容やキャラの年齢などを微調整して描かれているので、単行本で読むとキャラの性格が年齢にあわせてちょっと変わってたりするんですよね。
一番わかりやすいのがしずかちゃんで、高学年だとわりとおしとやかなしずかちゃんが、低学年だとガサツになったりします。
その辺を、アニメ化にあたってある程度統一させているので、とくにひっかかることなく観ていられるわけです。

それに関することとして、リアリティラインの話もしとかないと。
フィクションの場合、どれくらいリアルであるか、もしくはどれくらいハメをはずすかという基準を作者が意識的もしくは無意識に設定していて、それがブレるとお話に違和感や不協和音が生じるんですよね。
『ドラえもん』の場合、一話完結ものというのもあって、わりとこのラインが変わります。
メインはギャグなのでやや低めなラインが、たまにハイブロウなテーマをやったり感動寄りのエピソードをやったりすると、ぐぐっと上がったりします。でもそれは基本、一話完結だから成り立つのであって、これをつなげて一本の話にしようとすると、
当然ひずみができます。ギャグ漫画の倫理観を感動エピソードに持ち込むと、たんなる「酷い人」が出来上がります。
一番わかりやすいのが大長編(映画原作)で、それでは「ギャグ寄りのドラえもん」のラインは最初から排除されます。
よくいう「映画版のジャイアンはいいやつ」というのは、そういう意味では当然とも言えます。

さて、ながなが前置きをしましたが、今回のドラがやっちゃってるのがこの「倫理観の混在」です。
今作ではのび太の対しずかちゃん恋愛エピソードの中に「たまごの中のしずちゃん」を取り入れてるんですが、あの話はギャグじゃなければ人としてどうよ?って話なので、今回の「泣けるドラ」に組み込んでしまうとのび太が本当にどうしようもない
クズに見えてしまうんですよ。
これ以外にも、今作の中で「え、それって…?」と思う部分が少なからずあったんですが、だいたいこれが原因だと思います。

要するに、アニメ版・劇場アニメ版スタッフに比べて、そういう部分の配慮がすごく雑。
逆に言うと、アニメ版はそういう部分は実に丁寧に作られていたんだなぁと、再認識。

これはあくまで憶測ですが、「『ドラえもん』の感動エピソードをつなげて一本の作品にする」というパズルに夢中になりすぎて、その物語の中で生きている人物や世界に優しくなれなかったんじゃないですかねぇ…。

あ、そうそう。雑といえば、周囲の大人の書き方がすごい雑。
俺は渡辺版「帰ってきたドラえもん」の「四つ目のハンバーグ」が大好きなんだ!(見てない人には謎な激昂)


とまあ、私としてはそんな感じですが、そんなに細かいところ気にしなくてもいいんじゃね?って方には悪くないかも。
とにかく映像はなかなかにすばらしいので、それに金を払っても損はないかも。かも。
posted by もきち at 00:01| Comment(0) | 映画

2006年02月08日

テスト

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posted by もきち at 15:24| Comment(0) | 日記